行ったとことか備忘録

閲覧ありがとうございます。都内の散策から旅行で訪れた地方など、これまで行ったところにまつわるスクラップブック的なかんじです。

港町・大洗を歩く―レトロな商店街と神社と素朴なグルメ

日常のいろいろから無性に逃げだしたい衝動に駆られて、知らない街に行くことにした。

①東京より北の方で②海に近くて③日帰りで行ける距離、というざっくりとした方向性のもといつか食べに行ってみたいと思っていたご当地グルメを求めて、行き先は茨城県大洗町に決めた。(2022年2月12日)

 

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水戸駅から鹿島臨海鉄道に乗り換えて大洗駅へ。1両編成の非常にこじんまりとした車両。

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ひらがな主体の駅名看板がかわいい!

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大洗といえば何と言っても『ガールズ&パンツァー』。さっそく作中のキャラ達が訪れた人たちを歓迎してくれている。せっかく大洗に来たというのに、ガルパンについて”女の子たちが戦車に乗ってサバゲ―的なことをする”というイメージ以外の予備知識をなにも持ち合わせていないのが申し訳なくなってしまった...。

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さて、まずは食事処に向かう。事前に食べログで調べた人気の海鮮料理店を目指す。開店前から行列ができるとのことなのでほとんどダメ元である。

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地方ではこのデザインのポストがよく現役で残っている。健気な佇まいにこれからもがんばってほしいと思う。

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さっそく古そうな建物発見。これはがぜん散策への期待が高まる!

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外装の配色がかわいくて妙に気になってしまったのでパシャリ。 

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目的地はこっちではないのだけれど、渋い店舗が立ち並ぶ通りに引き込まれてしまった。髭釜商店街。 

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コンクリート製ごみ箱発見! 

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こんなにギラギラしてない周りに溶け込んだパチンコ店初めて見たな。

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店名から漂う昭和感よ。ピアノ館ということは他にも店舗があったのかな?

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青いトタンが目を引いた「浜の湯」。銭湯?と思ったら隣に建っている民宿のお風呂だった。後で民宿の口コミを見たら、元々は銭湯だったらしく納得。

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大きな通りから1本裏の道に入ると個人商店が軒を連ねる。こちらは東町商店会。

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食事処は案の定えらい行列だったので早々に諦めた。旅先では優先順位が散策>>>>>食事になりがち。

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ここなんだろう?と思ったら月極駐車場。渋い...。

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からしてそうだったけれど、大洗を歩いているとあらゆるところでガルパンキャラを見かけた。これは誇張でもなんでもなくて本当のことで、昭和な雰囲気がビシビシする個人商店ですら店頭にポスターが貼ってあったりキャラの等身大パネルが置いてあるのだ。

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ちらほら”巡礼”目的っぽいグループを見かけた。自分の好きな作品が町中に溢れているなんてうらやましい限りだ。最盛期はさぞかし賑わったんだろうなあ。

一度貼ってそれっきりの日焼けしたポスターを見ていると年月の経過やら流行り廃りのサイクルの速さにしみじみするものがある。

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すてきなフォントのパン屋さん。

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文字だけの手書きの賃貸情報に流通"センター"というが名前が良い。

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鮮やかな外装の1階と渋い木造の2階部分のちぐはぐ感、思わず二度見してしまった。

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バルコニーの曲線がかわいらしい。一方で「プロミネンスマンション」という名前にギャップを感じてちょっとおもしろい。

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赤い外装がやけに印象に残ったお宅。

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実は今回の行き先を大洗に決めた1番の理由は、ローカルグルメエッセイ漫画でみた「みつだんご」がおいしそうで食べてみたかったから。

”団子”と言ってもいわゆるお餅のそれとはちがって、小麦粉で作られているらしい。持ち帰り用(5本入)とその場で1本いただく。1本60円という良心的な価格。

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焼きたてのみつだんごを店先のベンチで食す。パンに近いふわふわの食感、みたらし風のみつときなこが相性抜群でおいしい!素朴なんだけれど、これを食べるために大洗にまた来たいと思えるレベルにおいしかった。写真を撮り忘れたのが悔やまれる...。

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商店街の中では珍しい洋風建築っぽい「東京堂」。あいにくお休みだったけれどどんなお店か気になる。

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こんなところになんで鳥居だけ?と思ったら、

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家と家の間にひっそりとありました。

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ちょうど大洗に行ったころ『電脳コイル』の再放送を見ていたので、鳥居を見るたびにテンションがあがった。残念ながら鳥居のたくさんある階段はなかったけれど。

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港町なので猫もあちこちで見かけた。撮ったときは気がつかなかったけれど、この子オッドアイだ!

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そういえばせっかく大洗に行ったのに大洗磯前神社見に行っていない。それどころか海、遠目にしか眺めてなかったな...。

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こういう階段を見つけたら登らずにはいられない。

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登りきるといい感じの雰囲気のお社が。

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もれなく海が見えるのも最高に良い!ガイドブックには載っていないようなこういう景色を思いがけずに見られたりするから知らない街を歩くのって本当に楽しい。

 

下調べもろくにしないで来た大洗だったけれど、レトロな商店街はグッとくる佇まいの建築ばかりで、ひっそりと点在する神社もそれぞれに趣があったりして期待以上に散策がはかどる街だった。素朴だけどおいしいローカルグルメもあるし、すっかり気に入ってしまった。観光地的な華やかさは正直全然ないけれど、なんだか懐かしくてゆるゆる歩きまわって和める。大洗は個人的に”小さいけれど確かな幸せ”的場所です。